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西粟倉の間伐材から生まれる 地域熱エネルギー
岡山市内から北に向けて進むこと車で約2時間。鳥取と兵庫の県境、森林に囲まれた自然豊かな場所に西粟倉村は位置します。この地にある廃業となった公営温泉施設の運営を委託されたのが、村楽エナジー株式会社社長の井筒耕平さん。井筒さんの専門は環境学で、西粟倉村の主要産業である林業を利用したエネルギー供給に取り組んでいます。西粟倉村の源泉は14℃。温泉施設の運営には適温まで温める必要があり、今までは年間200キロリットルもの灯油を使用してきました。そのエネルギー源を地元の間伐材へシフトするのです。地元の方々からは資源の有効活用や削減の面で期待されており、今後はこの熱エネルギーを村全体に供給できる『熱インフラ』の整備にも積極的に関わります。
そんな井筒さんたちの取り組みを肌で感じる事ができる場がこの「あわくら温泉元湯」。子どもから大人まで楽しむことができるこの施設は地元の方や県外から訪れる人々の出会いの場であり、コミュニティスペースとして大きな役割を担っています。お風呂の中には入浴木。西粟倉のヒノキの香りが広がります。日帰り入浴はもちろん、ゲストハウスの利用もでき、おしゃれなカフェスペースも併設されています。四季折々様々なイベントを実施しており、SNSによる情報発信も多彩です。熱エネルギーと言えば難しく感じることも、木に思いを寄せる人たちと、過ごしてみると木のぬくもりを感じます。
あわくら温泉 元湯
あわくらおんせん もとゆ