おとなの修学旅行
岡山県高梁市【前編】


グルメ・体験・お酒を楽しむおとなの修学旅行へ

岡山県北西部に位置する高梁市。市の中心部からさらに車で約40分。山道を抜けた標高約500メートルの山間に、突然と赤褐色の石州瓦やベンガラ格子などの広壮な構えが連なる町並みが現れた。

江戸後期から明治にかけて銅とベンガラ産地として栄えた「吹屋ふるさと村」。ここが今回の修学旅行の目的地だ。国の重要伝統的建造物群保存地区に認定され、懐かしい空気を感じさせながら、他にない圧倒的な魅力に満ちている。さあ、修学旅行の始まりだ!

 


「私たちが取材してきました!」

 

【DAY1】
10:00 JR岡山駅

 

集合場所はJR岡山駅。いよいよ修学旅行スタート♫ JR備中高梁駅までは電車で約1時間。備中高梁駅から レンタカーに乗り換えて、さらに奥へ進むと、長~い山 道に突入!スマホは途中で圏外になり、どんな旅になるのか期待と不安でテンションが上がる!初めての場所に行く道のりは、なんてワクワクするんだろう。

「吹屋ふるさと村」へは、「JR備中高梁駅」から路線バスが運行中です。

 

11:50 吹屋ふるさと村

40分ほどかけて山道を抜けると、吹屋ふるさと村に到着!ベンガラ色のレトロな建物に迎えられ、圧倒的な存在感にカメラのシャッターを押す手が止まらない…。青空と山々の緑、そして、ベンガラ色のコントラストにすっかり心をつかまれてしまった。


「郵便局もレトロ~♪」

"ベンガラ"とは?
土から取れる酸化鉄を主成分とする赤色 顔料。古くから陶器や漆器、また、防虫・ 防腐の機能性から家屋の外壁塗装(ベンガラ塗)として使用されており、工業用としてはゴムやプラスチックの着色、塗料やインキなどにも用いられる。

 

12:00 ふるさと村 休憩所

観光の前におなかを満たすことに。のどかなたたずまいの「休憩所」へ。店に足を踏み入れると、実家に帰ってきたようなどこか懐かしい雰囲気。長さ、太さが不ぞろいの、もっちり柔らか麺をだしと一緒に食べると絶品!人気は田舎そばだとか…。山菜がたくさん入った、食べると心も体も温まる一品でした。


”田舎そば”


”手打ち山菜うどん”

 

13:00 吹屋散策(歴史)

吹屋ふるさと村には、当時のままの屋敷やベンガラ工場が残っており、吹屋での暮らしを垣間見られます。郷土館など4施設を回るのにお得な周遊券(高校生以上1,000円)が発売されていて、ガイドさんに歴史を教わりながら名所を見学すれば、さらに詳しく、深く吹屋を知ることができるのでおすすめ。


観光ガイドの戸田さん
「からくり戸や 隠し部屋など、 身を守る工夫が たくさんあります。」

 

郷土館

島根の宮大工が5年の歳月をかけて1879(明治12)年に完成させた。階段に造られた引き出しが今でも使えるのは、正確で丁寧な仕事の証拠なんだとか。


「外からは2階建てに見えますが、中は3階まであります」

 

旧片山家住宅

吹屋の商家は、入口の印象からは想像できないくらい敷地が奥深く、家の中は建物が何棟も立っているのが特徴。ベンガラ屋として栄えた旧片山家住宅は主屋の他、製造に関わる建物が立ち並ぶ「近世ベンガラ商家の典型」として高く評価され、国の重要文化財に指定されている。


「古いガラスのままで風情◎」


「さまざまな柄のなまこ壁が見ることができる」

 

本山山神社

銅山で働く人のために創建された神社。鳥居の額や玉垣には三菱マークがあり、国内の神社ではここだけとか。

 

15:00 吹屋散策(お土産)

旅で外せないのはお土産。さっきから気になって いた店へGO!ベンガラで染められた布や紙、高梁市で製造された調味料など、吹屋ならではのお土産に財布のひもが緩む…


「綺麗な色!」


酒屋さんにも魅力的な商品が…

 

16:00 ELEVEN VILLAGE

本日は、大阪から吹屋へ移住したご夫婦が営む宿「ELEVEN VILLAGE」に宿泊。ここは地産地消をモットーに旬の野菜を中心とした食事や、地球環境と身体に優しいものに囲まれたオーガニックスタイルが送れるゲストハウス。一棟貸し切りもできるので、住むように吹屋を満喫。


「外のデッキで、夕日に染まる町並みを見ながら過ごす時間はまた格別!」


「本日の夕食」※日によって変わります。


「翌朝の朝食」※日によって変わります。

ゲストハウス ELEVEN VILLAGE 吹屋
岡山県高梁市成羽町吹屋836 TEL:050-5435-0665

 

17:00 ベンガラ灯籠&角打ち

吹屋では毎年9月、幻想的なベンガラ灯籠が並ぶ路上で小唄踊りなどが披露される「吹屋ベンガラ灯り」が開催されている。その時期以外でも有料で灯籠を並べてくれるサービスがあり、ベンガラ灯籠を見ながらお酒を飲むなんて最高じゃないか!と、老舗の長尾醤油酒店での角打ちを決行!
※角打ちとは・・・酒屋で買ったお酒をその場で飲むこと


灯籠を並べてくれるのは 地元青年団の皆さん! 温かさが伝わります。

長尾醤油酒店でベンガラ焼のおちょこを発見! やっぱり吹屋ではベンガラ焼で乾杯でしょう!


「角打ちスタート!!」

地元食材を使用したケータリング♫写真の料理の他に、味がしみたおでんも付 いてくるので、おなかも満腹に。お土産に買ったぽん酢を早くも開封し、吹屋ディナーを堪能! ※時期によって内容は異なります。


ベンガラ灯籠が完成!幻想的!


灯籠のデザインも 一つ一つ違います。


”灯籠と線香花火”


真っ暗になると また雰囲気も変わります。

 

22:00 天体観測

1日目のラストは天体観測。ゲストハウスから7分ほど歩いた空き地で星を観賞。満天の星 空の下で、今日の思い出を語らう。明日は何をしようかな。吹屋の旅は後編へ続きます。

後編はこちら

※当記事の情報は2020年5月のものです。最新の情報は各店舗・施設にご確認ください。

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